おさかな生活

23年3月号

三陸にも春の日差し

店主の小野です。今月も「海のごちそう頒布会」をお買い上げいただきありがとうございます。商品やサービスに関してお気づきの点がありましたら、同封のハガキでお知らせいただければ幸いです。

今年は、1月中旬から信じられないような極寒の日々が続きました。日本海側では、車が雪に埋まったり、早朝から雪かきした人がまた夕方にも雪かきをしているシーンなどがテレビで報道されていました。豪雪に悩まされた皆様、本当にお疲れ様でした。
私達が住んでいる三陸では積雪は多くなかったものの、記憶にない位の寒さが続き、テレビでは「数十年に一度・・・」などと報道されていました。
それは私も同感でした。26才で釜石に戻ってきて40年ですが、マイナス10℃が何日も続いたのは記憶にありません。
ふり返ると、幼稚園の頃だったと思いますが、同じようにとてつもなく寒い年がありました。市内を流れる川が凍結し、近所の友達と転びながら遊び回った事がありましたが、それ以来です。ということは・・・ほぼ60年ぶり??なのかも知れません

それでも最近は、春めいた日差しを感じることも多くなってきました。ようやく季節が動き始めたようです。この時期に三陸海岸に行くと磯の良い香りがします。新物塩蔵ワカメの生産が始まったのです。近いうちに、私共も新物の塩蔵ワカメのご案内ができるかと思いますので少々お待ちください。
また、私共の工場でも「三陸産カキ」の製品製造がスタートしたので、カキを加熱した良い香りが毎日漂っています。もちろん、カキは昨年の秋から水揚げされていますが、この時期になると森のミネラルが溶け込んだ雪解け水が海に流れこみ、一段と大きく美味しくなるのです。

今年も、日本酒、本みりん、醤油、生姜で炊き合わせた「カキの時雨煮」、白ワイン、野菜などのブイヨンでサッと茹で、軽くスモークしてオリーブオイル、レモンで仕上げた「カキのマリネ」を生産しています。加えて、今年からカキの風味を生かした「カキのクリーム煮」も新たに登場です。
これらの品ですが、残念ながら「頒布会」では採用しておりません。三陸おのやのHPなどでご利用いただければ幸いです。

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