

最新号
25年1月号
今年の「頒布会原料魚」について
店主の小野です。今月も「海のごちそう頒布会」をお買い上げいただきありがとうございます。商品やサービスに関してお気づきの点がありましたら、同封のハガキでお知らせ頂ければ幸いです。
新しい年が始まりましたが、皆様どんなお正月をお過ごしになったでしょうか?
さて、毎年、年明けには前年秋から年末にかけて全国各地の漁業水揚げの報告書が出てきます。それによると、三陸・北海道全体として予想を下回る漁獲で終了しました。イワシは豊漁でしたが秋サケは不漁。サンマに関しては、初期に前年より豊漁との報道もありましたが最終的には前年を少し上回ったレベルとのことで、正直ちょっと残念でした。
水産庁や専門の研究機関では、過去に例がないほどの地球温暖化の影響による海水温度の上昇が、大きく影響していると報告しています。
今回は、そのような環境下で我々が原料魚に関して考えていることを、お伝えしたいと思います。
三陸の水揚げが減少しているのは事実ですが、それでもサンマやサケ、イワシ、ブリ、サバの漁獲は、北海道・三陸全体として見れば、国内でも最大の漁獲エリアです。そして、一度の漁獲量が少ない方が鮮度のばらつきリスクが少ないのも事実です。今後も品質、鮮度を注視し「頒布会事業」の軸として進めていきます。
また、これまでも九州のアジなどを使ってきましたが、これまで以上に各地の生産者の方々と連携して、魚種を広げていきたいと考えています。
そして海外原料についてですが、これについては、国内産地以上に日本の水産商社さんと連携しながら調達に取り組んでいく所存です。
日本では、かなり前から「銀タラ」や「紅サケ」などが輸入され日常的に食されてきました。最近輸出を増やしている海外の水産原料メーカーに共通するのは、鮮度管理、品質管理にきちんとした基準を作り取り組んでいることです。
例えば、ノルウェーでは「サバ」のサイズや脂質%でガイドラインを厳格にし、生産量を大きく増やしています。我々も、そのような海外メーカー様、商社様と連携して、原料調達に取り組んでいく所存です。 今年も昨年以上に季節に合った様々なお魚料理をお届けしていきます。