おさかな生活

最新号

25年8月号

夏の日の思い出

店主の小野です。「海のごちそう頒布会」をお買い上げいただき、ありがとうございます。商品やサービスに関してお気づきの点がありましたら、同封のハガキでお知らせ頂ければ幸いです。

この原稿を書いているのは7月中旬なのですが、毎年お盆休みが近づいてくるこの時期になると子供の頃の事を思い出します。もう50年以上も昔の話ですが・・・。それは、今はとても信じられない夢のような日々でした。

当時の自宅は岩手県釜石市内の海辺に近いところにあり、歩いて10分足らずの所に、小石が混じった砂浜、砂だけの所など3カ所の海水浴場が連なっていました。
夏休みになると、毎朝母親におにぎりを握ってもらい、10時の外出許可時間(だったと思います(^-^;))を待ちかねて近所の仲間達と海水浴場に出かけていました。
今考えると不思議なのですが、あまり海で泳いだ記憶はありません。我々にとって海辺の楽しみは、ひざ下あたりの浅瀬に生息していた「つぶ貝」を見つけることでした。そして、少し冷えた体をたき火で暖めつつ、用意してきた小さな鍋で採れたての「つぶ貝」を茹で、おにぎりと一緒にほおばるのが至福の時間でした。

さらに当時の海水浴場には、もう一つの「ごちそう」がありました。それは「ウニ」です。その頃も現在と同様に、漁業者以外が採ることは許可されていませんでしたが、小学生の子供達が海辺で食べる程度は黙認されていたのです。
三陸海岸の「ウニ」は、海辺の岩場から水深数十メートルほどのコンブや海藻が豊富な場所で育ちます。もちろん、小学生はそんな所には行けませんが、浅瀬の岩場で採ることができたのです。三陸の「ウニ」は、夏休み入る時期が最高に美味しくなります。皆、鋭角な「とげ」で指先を赤くしながら至福の時間を過ごしたものです。まさに夢のような日々でした。

先日、市内で「みちのく潮風トレイル」という企画の募集がありました。これは、参加者が海を眺めながらの散策と予め畜養したウニの殻むきを体験して味わうというもので、とても良いイベントと思いました。生きているウニの「つぶつぶの実」の美味しさを味わえるイベントがもっと三陸全体で広がっていくことを願っています。

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